洋書に挑戦してみませんか?

講師ブログ

こんにちは、ワトル英語塾の山下です。皆さんは洋書を読んでみたいと思ったことはありますか?「難しい」「そもそも本が嫌い」「辞書を引きながら読みたくない」など様々なことで、中には読みたいけれど読んでいない方もいるのではないでしょうか。私の経験から、そのような意見には洋書に対する誤解が少々含まれていると思います。

先ず「難しい」とは英語力に関することだと思います。もちろん最低限の単語や文法は理解している必要がありますが、それは英検1級、準1級を持っていなければ読めないということではありません。私が初めて洋書を完読できた時、私の英語レベルは英検準2級程度でした。後で紹介しますが、児童文学等であればそれほど高い英語力は要しません。

次に「辞書を引きながら読みたくない」ですが、そもそも、そのようなことをする必要はないと思います。もちろん中には意味が分からないと文全体の意味が分からなくなるものもありますが、大半は文脈から推測して読んでいくことが出来ます。仮に分からない単語が出てきたらどこかにメモをしておいて後から調べればよいと思います。

「そもそも本が嫌い」、、、これはなかなか洋書をお勧めするのが大変そうですが、私が洋書を好んで読むようになった1番の理由は、異なる文化圏に住む人々が書いた本を、彼らの言語で直接理解することが出来たことに興奮したからです。これはおそらく本を読むという行為より、異文化の考えを、そこにいる人々から知ることが出来たということだと思います。このように考えれば、たとえ本そのものが嫌いでも少しは洋書に興味を持っていただけるのではないでしょうか。

最後に、ここで私が初めて読んだ、そして洋書初心者の方にもおすすめできる洋書を1冊紹介します。

アメリカの児童文学作家、ルイス・サッカー(Louis Sachar)著 「Holes」です。題名はそのまま「穴」という意味です。あらすじは、無実の罪で逮捕された少年スタンリーが、少年矯正施設に送られ、延々と穴を掘らされ続けるというお話です。私がおすすめする理由は、先に述べたように英検準2級から2級程度の英語力で読めるということです。それだけでなく、児童文学と言いながらも大人でも十分楽しめるストーリーで、とにかく伏線の張り方から、終盤での回収に向かう流れが見事しか言えません。英語学習のために読み始めた方でも、中盤以降はそんなことも忘れてただストーリーに集中して、ページをめくり続けることになると思います。そして完読した後、きっと皆さんはもっとほかの洋書を読んでみたいと思うでしょう。「勉強のためではなく楽しむために。」

夏休みやお盆休みに、もし時間があれば洋書に挑戦(洋書を楽しんで)してみてください!