リスニング学習に映画を見よう!

講師ブログ

こんにちは、ワトル英語塾の山下です。英語学習においてスピーキングとリスニングを苦手とされている方は多いと思います。よくマスメディアでは日本人の英語力を他国と比較して危機感を煽っていますが、そもそも学習者が置かれている背景がESL (English as a Second Language) と EFL (English as a Foreign Language)、つまり第二言語としての英語か外国語としての英語かで随分変わってくると思います。例えばアメリカの語学学校に通っている生徒は、授業の後に学校の外でも日常生活を通して英語を使うことができます。一方日本では、学校の外に出れば日本語だけで生活をすることができます。このようなことから各国の英語能力を単純比較することは難しいと思います。

とは言うものの、これは私たちが英語のコミュニケーション能力を無視してよいということにはなりません。インターネットが発達してオンライン英会話が可能になり、街中には外国人観光客を多く見かけるようになっても、思ったより英語を使う機会はありません。そこでおすすめするのが映画を使ったリスニング練習です。ずいぶん古い学習法と思われるかもしれませんが、そう思うようになったきっかけがあります。私は日本語を話すことができる外国の友人が何人かいますが、どのように覚えたのかと聞くと「アニメや漫画を見て覚えた!」と言う人がかなり多かったです。理由としてはそもそも日本の漫画やアニメが好きなことと、登場人物に感情移入して同じようにセリフを言ってみたりと楽しんでいるうちに話せるようになったとのことです。全てを鵜吞みにすることはできないまでも、少なくとも彼らは日本語学校に通ったり日本人と話す機会が豊富にあったわけではないことは確かです。

実際、私がいた語学学校のリスニングの授業では、映画を授業に組み込むことが多かったです。上級のレベルでは、Inside Job (インサイド・ジョブ)など金融危機を題材とした硬派なものが多かったですが、中級レベルではハリウッド映画、特にコメディ映画がよく使われました。私が特に好きだったのは、Groundhog Day (恋はデジャヴ)とOverboad (潮風のいたずら)です。おすすめはGroundhog Day で、タイムループものであるため登場人物や場所がほぼ固定され複雑な人間関係などを覚える必要がないからです。ここだけの話ですが、当時私もリスニングが本当に苦手で、映画の途中でみんなが笑っているのに私は「なんで笑っているんだろう?」と思い、とりあえず一緒になって笑っていました(笑)

BBCやCNNの放送を聞くだけがリスニング学習ではありません。先ずは楽しみながら学習しましょう。